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2023年02月21日(火) 練習帆船模型「あまき」修復プロジェクトについての報告 その2

同窓の皆様へ

11月29日に三井伊勢志摩支部長が報告した当Project【練習帆船模型「あまき」修復プロジェクトについての報告 】ですが、今回から竹内(S44E)が報告します。



運び込まれた8月には良く出来た幽霊船でした。まず業務用集塵機を購入し埃を吸引しながら掃除に掛かりました。

👈👈 デッキ面の白く見えるのは埃です。

3年掛けてやれば良いと聞くものの、どんな仕上がりにするべきか、何処までやれるか、と迷いと不安の夏でした。

👆銅板は腐食と汚れで濃褐色に見えます。元は水面上を黒く塗り白横線を強調していました。
上部はニスが変色して濃い茶に見えます。
👆10月水線下の木材と銅板を磨く。塗装を掃除したら木目が出てきました。

2月 👉 👉
外舷部は黒ステインの5回塗り。銅板と上部はクリアーラッカーの1回塗り。水面下の銅板には銅釘を使用しています。実物同様の電蝕対策です。銅板貼りは当時最高の船喰い虫対策です。

👆12月末 風化した表面は全面一皮削り、銅板磨きには1週間かかりました。

2月に成り半年が経ちました。

試行錯誤の結果、船体のペン塗りはせず木地肌を尊重します。100年以上の風雪に耐えたこれは、模型ではなく1/32の実物というべきです。固い無垢材で作られた胴体は釘もハンマーで打てるし重くてごしごし磨ける、風格ある力強い塊です。

製作には3名の同窓生が協力してくれています。
帆布類は三井氏(S43E) 救命艇は長谷川氏(S44E) 天馬船は小松氏(S43E) よろしくお願いします。